お正月のことと、お年玉のことなど。
皆さん、明けましておめでとうございます。
新しい年がはじまりました。
子供たちは今日から三学期がスタートして、工房のなかも家のなかも、すっかり冬休みが終わった松尾家です。
さて、今年もまたお正月に、お姑さんから毎年恒例の「お年玉」をいただきました。
お嫁にきてからずっと、主人の母は過ぎ去った一年のねぎらいとお年玉の代わりねと言いながら
年のはじめに、ご自身のタンスの中から私に似合いそうな着物や帯をプレゼントしてくれます。
今年は、まだしつけ糸のついたままの縞柄つむぎ。
ミエさんが好きそうだから、似合いそうだからと選んでくれたこの着物、ひと目で気に入りました。
合いそうな帯もつけてあげようねということで、いろいろ見せてくださったなかで選んだのはこちら。
どうやら亡くなった父から、はじめて買ってもらった帯だそうで、当時のことを懐かしそうにはなしてくれました。
それを聞いて「お母さん、大切なものなのでこれは頂けない」といったのですが、
自分はもう締めないからだれかが使ってくれるほうがいいと、
にこやかにそうおっしゃったので二人の娘が見ている前でありがたくいただくことにしました。
「おじいちゃんが、若いときに一生懸命働いて、はじめておばあちゃんにプレゼントした帯だって。いつかは貴女たちが大切にしてね。」と話すと
「へぇー!おじいちゃん、お洒落だねぇ。」とその愛らしくモダンな帯をみて上の娘がおどろいていました。
そしてふたりの娘たちには、
上の娘に義母が娘時代に仕立てた思い出の着物を、下の娘にはお姉ちゃんが七歳の祝いに仕立てたものを
それぞれにお下がりで譲ることになりました。
おばあちゃんにの着物は初孫に
お姉ちゃんの着物は妹に
お姑さんの帯はお嫁さんに
みんなそれぞれが「お下がり」尽くしのお正月着物でしたが、なにより心あたたまる装いを整えることができました。
一月”睦月”は、睦み合うひと月です。
家族や、友人、支えてくださる方々などにかこまれ、なかよく陽気にすごしていけたらいいなと思っています。
今年も、実り多き、栄えある御年になりますよう
私自身の務めを、しっかりと果たしたいと思っています。
本年も、主人ともども、どうぞよろしくお願いいたします。