くまモン博多人形・制作工程【その2】だモン!

 

旅立ちだモン。達者でな・・・だモン。

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「梱包済の箱の上に座り、出荷を見守るくまモン」撮影:松尾ヨメ

 

 

さてさて、以前こちらのブログでご紹介した「くまモン博多人形」の生産・出荷が進んでいます。!(^^)!

 

私も、くまモンと同じように、いつも出来上がった人形をひとつずつ包み、出荷前は、まるで我が子を遠くに送り出すような気持ちになります。

 

 

制作工程【その1】では、焼成前のくまモンを見ていただきました。

今日は、焼成後、焼きあがったくまモンが色を帯びていく様子をお伝えします。

 

カンタンそうに見えますが、意外に手間がかかっているんです!(笑)

どうぞ最後までご覧ください!(^^)/

 

 

 

素地屋さんから届いたくまモン。

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なんだか「抜け殻」みたいだモン。

 

 

 

いきなり色は塗らないモン。

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まずは、焼きあがった素地の凹凸をパテのようなもので穴埋めしたり、紙やすり等で表面をなめらかにします。

 

 

 

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さすがにヤスリは痛いモンっっ!(>_<)

でもね、くまモン、これきれいなお人形に仕上げるためのすごく大事な工程だから我慢してね!

 

 

 

磨きあがった素地を軽く洗い、表面についた砂を落とします。

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キモチいいんだモーーーン。(*´з`)

 

 

あんまりカワイイので、ちょっとプールに入れてやりたくなったり。(笑)

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くまモン、プールより温泉派だモン。(-_-)

 

 

 

乾いたら、さぁ、いよいよ彩色です。

 

くまモンだから、黒から塗る??

 

 

 

いえいえ、まずはこちらの色からです。

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シロクマだモン!(゚д゚)!

鹿児島の「白熊」じゃないモン!ご存じ熊本びいきだモン!

 

 

黒の絵の具を塗った時に、素地が透けないよう、また黒の絵の具が塗りやすいように下地として、まずは白い絵の具を吹き付けます。

お化粧で言えば、いわば、ファンデーションのようなもの。

 

くまモン人前に出る仕事だモン!

なにかと気を使ってるモン!

 

 

 

さて、ようやくくまモンのトレードカラー「黒」を塗ります。

 

今回は、絵の具に「方解末(ほうかいまつ)」と呼ばれる天然の岩を砕いた「岩絵の具」というものを混ぜます。

日本画などにも使われますが、博多人形では、着物の地色の部分などにもよく使われ、

表面にざらっとした質感を出すことができます。

 

 

まず一回塗り。

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岩の白さが残っています。

 

 

二回塗り。

ようやく、くまモンらしい「黒」になってきました。

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でも、なんかキャラ違うモン・・・自分で見ても怖いモン。Σ(゚Д゚)

 

 

 

どんどん色がついていきます。

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並ぶ、並ぶ・・・

 

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目がないモンっっっ!(*_*)

 

 

 

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目、描いてもらったモン。(●^o^●)

って、こんどは眉毛ないモンっっっ!

わかりにくっ!(;゚Д゚)

しっかり検品頼むモン。これじゃぁ人前出られないモン・・・(-_-メ)

 

 

 

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順調だモン・・・。(^^)

こんなにイケ熊にしてくれてくれてありがとうだモン。

 

 

立札も、ひとつひとつ松尾吉将の手書きです。

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ひとつひとつの工程を、丁寧に丁寧に。

ひと筆ひと筆に、心を込めて。

最後の最後まで気を抜くことなく仕上げております。

 

そうして出来上がったお人形ですので、送り出すとき、出荷するときは、先ほど申しましたように「いってらっしゃーい。可愛がってもらうんだよー」と、いつもいつも思います。

 

 

 

いかがでしたか?(*^-^*)

 

くまモン博多人形、こちらのショップでお取扱いいただいております。

ご興味持たれた方はぜひごらんになってください。(^^♪

博多人形のオンライン販売店「松竹堂」http://hakata-doll.jimdo.com/kumamon2/

 

 

 

 

 

 

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