工房からのお便り、深まりゆく秋の日のこと。

 

 

久しぶりに面白いものを見つけた。

古代ミャオ族の織物を思わせるような献上風の博多帯。

「古代手織」とタグのつけられたヴィンテージの博多帯。織元は脇田の名前になっている。

「古代手織」とタグのつけられたヴィンテージの博多帯。織元は脇田の名前になっている。

 

 

私は、いま献上柄と呼ばれている柄が「独古に墨をつけて転がした」とはまったく思っておらず、じゃあどこから来た柄なんだろう?などと、ここ数年そんなことばかりを考えている。

 
ミャオ族の織物が、博多織の織り方や佐賀錦の柄などに似ていることから、ミャオ族の技法が博多の地へ伝来したのではないかとの説が非常に興味深く、もう少し深く学んでみたいと思う。

 

 

ミャオ族と博多織の関係を調査した烏丸貞恵女史の書籍「時を織り込む人々」西日本新聞社発行

ミャオ族と博多織の関係を調査した烏丸貞恵女史の書籍「時を織り込む人々」西日本新聞社発行

 

 

 

先日、福岡市総合図書館から借りてきた書籍より。

 

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ミャオ族の織物、いろいろ。

 

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ミャオ族には、図案や組織図がないとのことで、土地の女たちが即興で身の回りにある風土をモチーフにして織るとのこと。

佐賀錦に似た柄には、身近な動植物をモチーフにしたものが多くみられる。

佐賀錦に似た柄には、身近な動植物をモチーフにしたものが多くみられる。

 

 

写真の帯は、平地で織られた手織八寸。裏(二枚目)をみたら単調な組織で“独古花皿のような”柄を作り出しているのが面白い。

帯、裏面。

帯、裏面。

 

 

この帯を、献上風と呼んでいいのか、ミャオ族風と呼んでいいのか?はてさて?

 

答えが出ないまま、とりあえず仕立てて締めてみることにする。

着物で過ごしやすい季節になった。

 

さぁ、出かけよう。