今日はどっちかっていうと、父の日です。
5月8日。
今日は、5月の第二日曜日ということで「母の日」でもありますが
松尾の義父、つまりは主人の「父の誕生日」でもあります。
母の日なんだけど、おとうさんの誕生日でもあり、母の日のような父の日のような
とにかく不思議な一日でした。(笑)
今年の義父の誕生日には、ブログでもなにか書こうかなと思ってて
亡くなる前の新聞記事なんかをちょこちょこと見なおしていたのですが
新聞の記事の中のおじいちゃんは、私の中のおとうさん、娘たちの「おじいちゃん」とは、なんだか違ってて
当たり前のことなんだけど、もう完全に「博多人形師 松尾文夫」であり
なんだか別のひとを見ている感じがしました。
おとうさんは「母と子」をテーマとした人形を得意とするだけあって、ものすごく子供たちの世話をされる方でした。
イクメンっていう言葉じゃ失礼なくらい、本当に子育てをよくされてたなぁと。
いまでもよく思い出します。
これは、私の一番のお気に入り写真なのですが、長女が1歳の頃のものです。
義父と主人が、昼寝をしている長女の爪を片手ずつ手分けして切ってくれているところ。(笑)
下の子が産まれるまで、私は我が子の爪を全くと言っていいほど切ったことがありませんでした。
長女の爪切りは、おとうさんの専売特許。
いつも、小さな爪切りハサミと普段人形を作るときには使わないような細かな目の紙やすりを持ってきて
小さな小さな赤ちゃんの手を握りながら
「800番とか1000番の特別なヤスリやけんね!赤ちゃんの爪は、やおい(柔らかい)けんね!」
と得意そうに”仕事”をこなすおじいちゃんは、いつも楽しそうで、うれしそうで、とっても幸せそうでした。
「ネイルサロン ふみお」ですね、おとうさん。(笑)そんなことをいつも笑って話していました。(*^^*)
主人は男ばかりの三人兄弟だったので、女の子、娘二人の誕生をそれはそれは喜んで可愛がってくださいました。
ご自分の仕事を早めに切り上げたあとは、保育園のお迎え役を引き受けてくれたり、「子守しとっちゃろ。」と
よく娘たちと遊んでくれていました。
NHKのアニメ「花かっぱ」を教えてくれたのも、おじいちゃん。
文「ミエさん、これ”花かっぱ”よ。頭に花がついとーと。かっぱにね。」
私「へぇー、初めて見ました。いつもこの時間にしてあるんですか?」
文「うん、だいたいそう。あんまり怖くないけんね、子供もよぉ見るよ。」
私「へぇーーーーーーー!」
孫の行事にも、必ず顔を出してくださって、うちの子が一番かわいい、一番かわいいとフツーに爺バカされてました。(*^^*)
仕事柄、いつも子供のしぐさには目がいかれるようで、手や足の関節の曲がり具合、等身など乳幼児独特の体型などを見ては
子供のそばにいるのが苦になるどころか、むしろそれがまた新しい制作意欲になって現れるような、そんな話もされていました。
蛙の子は蛙といいますが、それは本当かどうかわかりませんが
イクメンの子はイクメン、これは確かなような気がします。
おとうさんが子育てを当たり前のようにされていたのを見て育った主人もまた
私とともに、時には私以上に、子供たち2人に関わってくれています。
「奥さんの育児に協力的」というレベルではなく、家業によくあるツインボーカル型育児です、我が家は。
なので、私は精一杯、動くことができるし、そのせいでパタッと電池が切れてしまっても
起きたら主人が、娘たちふたりを食べさせてくれていたり、登校、登園を済ませていたりと、そういうことよくあります。
それはやっぱり、松尾のおとうさんが主人に対して、そうして来られたからかなあと思うのです。
・・・ここまで書いて、読み返してみたら、ちょっと義父のこと褒め過ぎかなぁと思ったりするのですが(笑)
まぁ、一年に一度のお誕生日だし。
ウソじゃないしってことで。
ヨシとします!p(^^)q
いずれまた、「博多人形師 松尾文夫」としての義父との思い出もつづっていけたらなと思います。
おとうさん、お誕生日おめでとうございます。
ヨシマサさんも、娘たちふたりも、もちろんお母さんも、みんなこちらで元気で賑やかにしてますよ!\(^o^)/