博多人形屋さんのヨメ仕事(彩色以外編)
いつも主人の作業を中心にご紹介していますので、今日はヨメの、私の作業をご紹介させていただきます。(笑)
初対面の方などとお話していて、主人が博多人形師であること、仕事を手伝っていることを言うと、
たいていの方が「じゃぁ、色を塗ったりされてるんですが?」と聞かれるのですけど、
もちろん、色を塗ったりもするのですが、色を塗る作業はほんの一部の時間なので・・・
こんなこともやってます。
例えば「型取り」作業。
これは型とりの準備です。
主人が指定した大きさに切った厚紙を、ガムテープでコーティングします。
シワが入らないようにするのがコツ。
この間に、主人は原型のサルの周りに粘土で壁を作ります。
さて、厚紙の準備ができました。
ふたりのそれぞれの作業が終わると、石膏を流す作業へ移ります。
厚紙とガムテープで作った壁はこんなふうに使われます。
一回目の石膏を流します。
石膏が乾くと、主人がおもに型の整形をしていきます。
その間に、私の方で次の石膏を量っておいて二回目の流す準備をします。
型取りが終わると、素地を作ります。
主人が押してくれた素地の「バリ」と呼ばれる、はみ出た粘土などをヘラで削り取ります。
彩色を、職人さんと主人と三人で進めたら人形が出来上がります。
ここまでしてもらったら、主人と職人さんは次の人形へと仕事が移ります。
梱包、包装、伝票書き、発送は主にヨメが担当させてもらってます。
量産人形の制作の他に・・・
展示会に出す一品作の付属品もよく担当します。
これが、女神の持つ天秤になります。
制作以外に・・・
POP制作。
一般事務、経理。
発注業務。
お取引さまとの連絡。
ワークショップ補助などなどなどなど・・・
お人形屋さんの仕事って、色を塗る以外にいろんなことがあります。
主人には、出来る限り原型を彫る時間と面相をする時間をとってもらいたいので、
その他のことで私ができることは、任せてもらっています。
どの人形も「松尾吉将」の名前で出しますので、どんな仕事であっても、触らせてもらえる、任せてもらえるというのは
イコール「信頼してくれている」ことだと思って、うれしく思います。
ここまでさせてくれる人って、本当にありがたいです。
もちろん、他にもまだまだいろんなお仕事があります。
「できる人が、できるときに、できることをする。」
仕事にかぎらず、家のこともなんですが、松尾家のそんな考え方が、私は結構好きですよ。(^^)
さぁ、月曜日です!
今週もアレコレと動きます。まずは・・・
娘を、皮膚科と耳鼻科に連れてって来ます!
これも大事な、ワタシの仕事!(笑)
今日もがんばるヨメ(と、博多人形師 松尾吉将)に、応援どうぞよろしくお願いいたします!