今年は、一年が工房と住まいの”引っ越し”から始まりました。

敷地内にある離れから、主人の生まれ育った「母屋(おもや)」へ移り住み、

慣れないことや覚えることで、あっという間に一年が過ぎたように感じます。

 

最初は「前のおうちに戻りたい」と言っていた娘たちも、”おばあちゃんの家”として慣れ親しんだ母屋での暮らしに慣れてきて

庭の掃除や、神棚や仏壇へのお供えなどを少しづつお手伝いしてくれています。

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春、夏とあっという間に過ぎたかと思う頃。。。

 

秋になり、かねてより楽しみにしていた、下の娘の七つの祝いをすませることができました。

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髪を結ってやり、着物を着せてやる間中、それはもううれしそうで、笑いがとまらないようでした。

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私がまだ小さかったころ、いとこの姉が、家で支度をしてお嫁に出た日のことをいまでも忘れられなくて

娘たちにもそんなふうに心に残る日であればと願います。

 

 

家を出る前に、亡くなった父のご仏前に大きな声で「おじいちゃん、シチゴサン行ってきまーす!」とご挨拶をしたかとおもうと

太宰府天満宮の神殿のなかでご祈祷を授かってる途中「おじいちゃんも、来たらよかったのに。。。」とつぶやく娘があいらしく

「だいじょうぶよ、ここは神様の住むお部屋だから、おじいちゃんもきっと近くに来とるよ。」とささやくと

納得したように、手を合わせていました。

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「嫁」という字は、家が女を縛り付けるもので、結婚とはそういう制度だと思っていた20代。

もっと気楽に、自由に生きたいと考えていました。

 

どうして男女が婚姻関係を結び、女が子を産み、家庭を形成していくのか、

その答えをみつけることは学生時代からの私のライフワークのようなもので、

彼と一緒に時間を積み重ねていくことで、少し答えがでたようなきがします。

 

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ひとは、ひとりでは生きられないのですね。

主人の母は、娘たちにとって大好きなおばあちゃんであり、私にとっては大切なおかあさんです。

 

いろんな選択肢があるということも理解の上で、結婚という制度は「そんなに悪いものではないな」というのが

実際に自分が経験してみて、いまの時点で導き出した答えです。

 

母屋の家事一切、庭のこと、仏壇のこと、お座敷のこと、こまごましたことひとつひとつ

すべてを私ひとりでするわけではないし、すべてを完璧にこなすことなどできるわけもないのですが、

母から任されたこの家を、自分のすみかとして”好き”になろうと思いました。

 

もう、「ヨメ」ではいられないですね。

自分自身の意識の変化を、一番感じた一年でした。

 

家のことが、なんだかほっとけなくて、家族のことも、なにかとほっとけなくて。

そして、そんな家がわたしにぴったりと寄り添い、守ってくれる。

「嫁」って、そんな字なんだなぁと。

いまは、そんなふうに思います。

 

私をこの家に迎え入れてくれて、ありがとう。

新しい年は、この家で迎えます。