小豆雑煮と博多雑煮。そして仕事始めのことなど。

 

明けましておめでとうございます。

 

月曜日ということで、今日からお仕事が始まる方も多いのではないでしょうか?

 

皆さんのお正月はいかがでしたか?

 

 

おかげさまで、我が家も家族そろってにぎやかなお正月を過ごすことができました。

 

今年の元旦のお雑煮は、私の実家のほうのお雑煮を出しました。

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山陰鳥取のお雑煮は、「小豆雑煮」と呼ばれるもので、おぜんざいみたいなものです。

 

主人いわく「ぜんざいそのもの!」だそうです。

 

・・・そうかもですが、お正月に食べると、これがお雑煮になるんです。私の里のほうでは。

 

 

 

鳥取は、お隣の島根県、出雲の国が近いからでしょうか?

 

かつては因幡の国と呼ばれ、神話も多く残っています。

 

小豆は、神様にお供えする大事な食べ物であったそうで、古代食の写真なんかでも小豆料理とか目にすることが多いかと思います。

 

 

 

一方、松尾家、主人の家は「博多雑煮」。

こんな感じです。

こんな感じです。

「あご」っていうお魚、トビウオですね、そのアゴとか昆布とかでだしを取ったすまし仕立てのお雑煮で

 

中身の具は、七種。

 

ぶり、ニンジン、シイタケ、かまぼこ、焼き豆腐、サトイモ、丸餅、これにカツオ菜という青菜が入ります。

 

具だくさんで、おごちそう~って感じです。!(^^)!

 

 

 

で、ご覧のとおり、もう、二人のお雑煮が全く違うもので。(笑)

 

どうしましょう???

 

 

いろいろと試してみた結果、自然とこだわらないようになりました。お互いが。(#^^#)

 

 

主人も、ありがたいことに「元旦は博多雑煮でないといかん!」とか言わないし

 

私も、余裕があれば慣れない「博多雑煮」に挑戦してみる年もあれば、お気楽に実家の「小豆雑煮」を元旦に出す年もあるし。

 

 

どうせ、博多雑煮は三が日のうちに主人の実家でいただくので、今年は元旦「小豆雑煮」にしました。

 

 

 

お正月に食べるお雑煮って、けっこうそれぞれのこだわりがあったりすると思うのですが

 

お互いの家の食文化を受け入れたり、違いを楽しんだり、そういうふうに二人で過ごせるというのは幸せかもしれません。

 

私は、毎年主人の父が作ってくれていた博多雑煮が大好きだったし、主人も小豆雑煮を「なんだかありがたいモノに見えてくる」と言って食べてくれます。

 

 

二人の娘も、このふたつのお雑煮を三が日のうちに両方食べて育っています。

 

「お父さんのほうのお野菜のお雑煮」と、「お母さんのほうのあずきのお雑煮」と言って。

 

主人は、自分の仕事のこと以外はあまりこだわらないタイプなので、その辺すごくありがたいです。(#^^#)

 

 

 

・・・がしかし!

 

仕事のことになると、こだわりが強すぎて・・・(;゚Д゚)

 

 

二日から仕事始め。

書初めなんかしたりして。(^_-)-☆

書初めなんかしたりして。(^_-)-☆

初詣でにぎわう太宰府の参道のお店や、還暦祝いの贈り物など、まだまだ年明けもひつじの生産が続く工房ですが

 

 

この二色、違うんです。

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右がひつじの本体にスポンジで打ち付けるベージュ。

 

左は顔や手足の肌の色。

 

実物は写真で見る以上にめちゃくちゃ似てます。

 

私、一度間違えて、10本くらい塗り直しさせられました。(*_*)

 

 

ものすごく、わずかな色の違いですが・・・一緒でもいいやん?っていう部分も色を変えます。

 

ヒツジの人形1体を仕上げるのにこれだけの色を使っています。

ヒツジの人形1体を仕上げるのにこれだけの色を使っています。

 

色を塗り分けると、その分ひと手間増えますが、今度は私が彼を受け入れる番。

 

彼の表現したいものを、忠実に守り、指示通り作業を進めていきます。

 

 

 

ありがたいことに、年明けからたくさんのご注文をいただいております。

まだしばらくはヒツジとお付き合いです。

まだしばらくはヒツジとお付き合いです。

 

今年も、二人でぶつかったり、受け入れあったり、折れたり、折れなかったり(笑)

 

楽しみながら、にぎやかに過ごしてまいりたいと思っております。

 

 

どうぞ皆さま、本年もあたたかい目でお付き合いくださいませ。

 

新しい一年も、博多人形師 松尾吉将(と、そのヨメ)をよろしくお願いいたします。(*^_^*)