シュートメさまの誕生日

 

皆さま、おひさしぶりです。

今日は、同じ敷地のとなりに住んでいる主人の母、つまり「シュートメさま」のお誕生日ということで、久々にブログ更新です。(‘◇’)ゞ

 

 

このブログのタイトルにもあるように、私は博多人形屋のヨメです。「博多人形師の妻」でもありますが、やっぱり自分の中では「人形屋のヨメ」っていうのが一番しっくりくる気がします。

義父の存在があるからかな?

 

 

周りのひとに、主人が博多人形師と話すと「あなたも作っているの??」とか、よく聞かれます。

作ってないこともないのですが、はい!作っています!というほども作っているわけでもなく・・・(^^ゞ

じゃぁ、人形屋のヨメって何してるのか??

 

例えば、今朝の私・・・

朝起きて、職人さんのお給料を計算したり、主人の人形の売り上げを計算したり。

伝票と電卓とにらめっこ。月末、月末・・・

 

主人を山笠人形の制作に、娘二人を小学校、保育園に送り出したあとは、

昼から主人の兄が素地屋さんに乾燥した素地を持って行ってくれるので、それを包みます。

 

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こんな感じ。

ちなみに、こういったおはじきを石膏型から押し出して乾燥させたりとかも、ヨメがしたりします。

 

 

 

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素地屋さんが開けた時に、わかりやすいようにメモを入れて・・・

 

 

 

 

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「お願いします!」はヨメの常套句!基本です。(笑)

 

それを義兄にあずけると、次は、先日、主人が受けた取材の担当者の方とメールのやりとり・・・等々。

このブログを書いている間も、電話番。

なんでもやっているような、なんにもしていないような、そんな毎日です。(*^^)v

 

 

 

決定権はないけれど、主人をはじめとして、主人の家族、職人さん、それぞれの動きを把握し、各人が円滑に仕事ができるよう日々アンテナを張っています。ホント、ヨメには決定権がないんで、ややこしいんですが。(笑)

洗濯物の乾き具合よりも、素地の乾燥具合のほうが気になるとか。

 

 

こんな私のスタイルも、義母をみてたら自然とそうなりました。

特に教えられたとかでなく、横に住んでたら、ホント自然と。

 

どこにでもいるヨメとシュートメですから、意見の合わないことも、また、お互いに良かれと思ってしたことが裏目に出たり・・・そんなこともたくさんありますが、やっぱり、何かと頼ってしまうんですよね、義母に。(^^ゞ

 

特に仕事のことで主人と意見が合わないときは「親の顔が見てみたいわー!って思ったけん来ました。(-_-;)」と言いながら、よく義母に相談にのってもらっています。(笑)

主人の言い分も認めつつ、人形師の奥さんとしての私の気持ちにもいつも「わかる、わかる、お義母さんもそうやった(^^)」と、じっくりと耳を傾け、相づちをうってくれます。悩みの答えは出なくとも、聞いてもらうだけでスッキリします。

 

 

私は、原型も彫れないし、面相もできないけど、主人にはそれができます。

主人が最後の最後まで、博多人形師として生きていけるよう・・・主人にしかできない作業と、そうでない作業を振り分け人に頼む、あるいは自分が担当する、それが私の仕事だと思っています。

 

 

義母は、主人の父 松尾文夫と結婚して50年、見事にそれをやり遂げられました。

義父が亡くなった日の朝、問屋さんからの電話で「文夫先生の人形で、こんなのできませんでしょうか?」という新しいご提案がありました。私が電話を受けたあと、義母と主人と私でその件について一緒に話し合ったのを今でもよく覚えています。

義父は、亡くなる最後の最後の日まで博多人形師でした。

 

 

義母のようになりたいとか、そういうのではないけれど、そんな「いい嫁」じゃないし(笑)、義母もそうしなさいとはひとことも言わないし、でも、義母から学ぶところはたくさんたくさんあります!

 

 

いつだったか、まだ娘たちも生まれる前だったかなぁ・・・

「賞状の名前もお義父さん、先生と呼ばれるのもお義父さん、お義母さん、こんなにがんばっとーのに。ダンナさんばっかり。私だってホメられたい!お義母さんはそんなん思わんと?(T_T)」と義母に泣きついたことがありました。

義母は、笑いながら「言われてみれば、そうやねぇ・・・お義母さん、必死やったけん、そんなん考えたこともなかった。(笑)」と。

 

でも、その話をした後からか、義母は私をよくホメてくれます。(#^^#)

私も、自分の名前が表に出ないことなんか、どーでもよくなりました。(笑)

お姑さんに褒められるのって、実家の母に褒められるのと、また違った嬉しさがあります。

 

 

夫婦って「うまくいく!」からスタートした関係だから、ちょっとでも意見が合わないことがあるとすぐ喧嘩!になりやすいけど

嫁姑って「うまくいかなくて当たり前!」からスタートしてるから(笑)、ちょっとしたことでも意見があうとめちゃくちゃウレシイんです。

 

 

子育てのことも、仕事のことも、毎日のいろいろも・・・ありがとう、ごめんなさい、自分はそうは思いません、その時その時の気持ちをできる限り言葉にして義母に伝えるようにしています。それはたまに、ほんの少し勇気のいるときもありますが。(^^ゞ

でも、言葉にすることで伝わることがあると思うし、言わないとわからないこといっぱいです。

 

ヨメ川柳 「姑も 昔はみんな 嫁だった」

 

ものすごく当たり前のことですが、意外とこれ、忘れてるヒト多いんです。(笑)

アラアラ、なんだか、長くなりました。いつも以上に・・・(#^^#)

 

 

そんなわけで、今日は私の「人形屋のヨメ」大先輩、義母の誕生日。そしてそして、明日はワタシの旦那さま、博多人形師 松尾吉将の40歳の誕生日!

 

博多人形「文夫の母と子」シリーズでお祝いです。!(^^)!

 

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お義母さん、お誕生日おめでとうございます。そして、吉将さんを産んでくれてありがとう。(*^-^*)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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