ワタシ、結婚指輪をはずします。

 

今日は、11月22日で「いい夫婦」の日だそうです。

 

 

それはちょっとおいといて、今日は旧暦の二十四節気で「小雪」にあたります。

 

しょうせつ と読み、強く冷たい風、木枯らしが吹き始めるころでもあり、本格的に冬に入ったことを実感する頃でもあります。

 

今日のタイトルですか?夫婦間も冷えてる?とかではなくて、(^^;

 

 

 

この時期になると、作業する手もかじかみ、冷たい水を使うことも多いので手が荒れてきたり難儀します。

 

 

さて、そんなこともあり、今日は、手のお話をしましょう。

 

 

 

 

人形作りは、手を汚します。

松尾吉将の手です。

松尾吉将の手です。

 

粘土をこねた日の主人の手は、土に水分を取られてカサカサと荒れております。

 

石膏を使って型取りをした日は、真っ白な手。

 

彩色をした日は、色とりどりの絵の具が爪の中まで染み込んでおります。

 

 

 

汚れた手を見ると、その日主人がした仕事、工程がひと目でわかります。

 

 

ヨメの手です。

ヨメの手です。

 

 

 

主人と一緒になるとき、結婚指輪の話になりました。

 

主人は、「作業中は指輪やら付けんけん、いらん。邪魔になる。」と。

 

私は・・・欲しい。そんなの当たり前。(笑)

 

 

折衷案ということで、私の分だけ主人にデザインしてもらって、結婚指輪、作ってもらうことにしました。

 

 

 

このブログでも何度がご紹介しております、博多織の献上帯。

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この帯に描かれている、柄を「独鈷柄(どっこがら)」と言い、仏具である独鈷に墨を付けてコロコロところがし、その凹凸によってできた柄などと伝えられています。

 

この写真だと緑のがたがたっとした部分の文様ですね。

 

つまり、独鈷柄は、仏様に縁のある柄ですのでお守りにもなるかと思い、この柄を指輪に入れたいと当時の主人にお願いしました。

 

もうひとつのリクエストは、内側にイニシャルを入れるのがなんだか気恥ずかしかったので

松尾の「松」と、私の旧姓に入っている「川」を組み合わせて、松に流水紋を入れて欲しいと。

(この指輪、先日のブログでも少し紹介させていただきました)

 

 

 

出来上がったものが、こちら。

 

とても納得のいく仕上がりで、すぐに気に入ったのですが・・・

IMG_2710

 

 

主人の言ってた通り、実際ヨメに入って、作業を手伝うようになると指輪が人形にコツンと当たったり、粘土や絵の具をあつかうときも汚れるし、邪魔になり、私もまたすぐに結婚指輪をはずすようになりました。

 

普段はお守りのような袋に入れて携帯して、何年かに一度くらい、指にします。

 

その何年かに一度の日が、あの九州仏展の日だったわけです。(^_-)-☆

 

 

 

焼成前の柔らかい素地を傷つけないために、爪は短く切ります。

 

焼成後の大切なお人形を守るため、私は、指輪をはずします。

 

 

 

それは、私にとって、ごく当たり前のことになりました。(*^-^*)

 

 

どうですか?

 

なかなか「いい夫婦」?(笑)

 

 

 

あ、ほんっっっとにたまにしかしないので、こんなこともありました!

 

下の子の産後にお宮参りに行くことになり、さぁ久しぶりに例の指輪を・・・

 

としてみると、産後のむくみで取れなくなりまして(笑)、指輪から指先にかけてがどんどん充血してきて大変でした。Σ(゚Д゚)

 

ボンレスハムみたいな感じ?

 

義父母も、主人も「そんなもん、ムリせんでいいから!!取りなさいっ!!(;゚Д゚)」と・・・。(笑)

 

 

「そんなもん」て・・・宝物やろ?(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

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