新作雛のできるまで

お雛さまの生産が忙しくなると、春の気配を感じます。
昨日お披露目させていただいた新作雛人形の作業工程です。

まず、デッサンから。今回の仕上がりイメージは、モノトーンでモダンなお雛さま。
最初の構想では、柄が唐花文のようなのを考えていたようです。

 

先日ご紹介した原型作成。
平面が立体になる作業・・・いつもながら人形師さんってすごいなぁーと関心します。

 

原型が完成したら、型取りに進みます。
「2枚でとる?」「いや、3枚。」ここまでくると夫婦の会話も人形のことばかり。(笑)

 

 

型から取り出して、乾燥、焼成している間に、人形の彩色を考えます。
柄や色の配置、デザイン・・・手元にある資料からピンとくるもの、自分のイメージにあうもの、何かヒントがないか探す探す・・・

 
以前から「いっぺん、黒と白とグレーだけの人形作りたいっちゃんねぇー」と言っていた主人。
彩色途中、何度も「ここ紫にしようかと思う・・・」「赤入れたらどうやろか?」迷い迷ったようですが、今回は、チャレンジ!ということで、最初のイメージ通り、黒白の濃淡と金のみで仕上げてみました。

 

好き嫌い、好みの分かれるお雛さまかもしれませんが、思い切ってこういうシンプルなものが現代の空間に映えるかとも思っています。いかがでしょうか?

 

 
もう一点、壁掛けもお披露目。先日の干支玩具を貼り付け、散りばめてみました。

 

松尾吉将作 新作壁掛け「郷土玩具干支そろい」

なかなか楽しいものに仕上がりました。

(*^-^*)

 
今回ご紹介した2点は、昨日より、博多区櫛田神社横の「はかた伝統工芸館」にて開催されています「博多人形青年部新作人形展」にて展示中です。
博多人形師の若手作家7人の新作、代表作が合同で展示されています。
2月11日まで開催中ですので、お時間ありましたらぜひお立ち寄りくださいませ。(*^-^*)

 
はかた伝統工芸館
http://hakata-dentou-kougeikan.jp/

 

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