“うちの子”が、あの会報誌に載りました。~American express CENTURION~
昨日、Facebookをみていたら、うれしい知らせを見つけました。
うちの子が、アメリカンエクスプレスカード社が発行するカードの中で最上級ランク「センチュリオンカード」の会員の方のみに配布される会報誌「CENTURION」に載っているとのこと!
そんな名誉な場所に、うちの子が・・・(≧▽≦) これが、その晴れ姿(^^♪
・・・そうなのです、「うちの子」とは、このお抹茶椀。
じつは、こちらのお抹茶椀、上野焼・最年少作家「庚申窯」のコウヅルユウタさんにオーダーメイドで作っていただいた、世界でたったひとつの「わたしだけ」のお茶碗なのです。
上野焼は、福岡県の伝統的工芸品のなかでも、博多人形や博多織とおなじく国指定のもので約400年の歴史があります。
もともと茶器として作られていたそうですが、現在ではカップや日常使いのお皿などいろんな種類があります。
上野焼作家のなかでも、20代の作家さんはまだコウヅルユウタさんただ一人だそうです。
そんな彼と縁があり、「お抹茶椀が欲しい」とお願いしたことがあります。
茶道のお稽古は、お嫁入り前に数回挫折して、全く身についてないワタシ。
それでも、食後やティータイムには美味しいお抹茶を気軽に飲みたいし、家族にも立ててあげたい・・・
イメージとしては、ちょっといいマグカップを買う感覚で
元々は茶器であった伝統工芸品の上野焼を“背伸びせずに”楽しみたい。
その想いを彼に伝えたところ「ちょうどいい抹茶椀がいま手元に無いから、新しく作りましょう!」ということでオーダーメイドで作っていただくことになりました。
茶器のオーダーなんて初めてだったので、なにから頼めばいいのかよくわからなかった私に
「こんな感じはどうですか?お家で使っていただいている○○と同じような色もおススメですよ。」とわかりやすい説明を添えていろいろと提案してくれました。
一番うれしかったのは、頼んでいる作品の途中経過の写真の数々。
「焼けたかな?」「まだまだ・・・」
「いま素焼き前の乾燥中です。」とか、「ちなみに今こんな感じです。」とか、経過を知るたびに「待つ楽しみ」が大きくなっていきます。
すこしづつ形を成していく土のかたまり、コレが緑色になるの?!・・・愛着がわいてきて、まるで我が子の成長をみるようです。(*^-^*)
我が家の主人、松尾吉将も、オーダーメイドの博多人形のご依頼をいただくことがあります。
私も雛人形の衣裳部分を担当することもありますし、資料集めや付属品作りなど手伝うこともあります。
その時間は、常にご依頼主様のことを考えています。
オーダーメイドの作品を買うということは、そのモノ、たとえば茶碗だったり人形だったりの形あるものを買うというより
その作家が、自分のことを想いながら手を動かす「時間を買う」という感覚のほうがしっくりくるような気がします。
最初から完成された物を買うよりは、少々お値段ははりますが 「私のことを想ってくれる時間」を買うというのは、とても贅沢な買い物です。
そして、作品が仕上がり手元にきたら、今度は使い手が作家(作り手)を想う番です。
作り手の想いをてのひらに、お抹茶だけでなくカフェオレボウルのようにコーヒーをいれたり、ご飯をよそったり、具だくさんの野菜スープを入れたりと使うたびにウキウキします。
「作っていただいたお茶碗とってもお利口ですよ。レトルトのおぜんざいも、なんだかランクアップしました!」そんな報告も。(*^-^*)
作品が出来上がったらやり取りが終わりということではなく、その後も想いのやり取りが続くことがよくあります。
こちらの工房にも、「こんなふうに飾っています。」「今年はお雛さまのよこに雪洞(ぼんぼり)や小物を増やしましたよ。」というお便りやお写真が届くこともありますし
初節句のときはまだ何もわからなかった赤ちゃんが、「こっちのほうが私のお雛さまで、こっちは○○ちゃん(妹)のお雛さまよ!」とうれしそうに説明してくれるお姿にお会いできることもあります。
今回の「CENTURION」詩への掲載も、偶然この器の写真が採用されたのでしょうが
世界でたったひとつの「私だけのお茶碗」の晴れ姿は、使い手としてとてもうれしいサプライズでした。
コウヅルユウタさんの「庚申窯」も、主人もですが、小規模でかまえてる工房ですので、一点もののオーダーから、結婚式の引き出物などの少しまとまった数のオーダーなどいろいろと対応できるのがいいところだと思います。
松尾吉将が「あなたを想う時間」、もしご興味ありましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
あなた様と末永いお付き合いとご縁になりますよう、心からお祈りしています。
「庚申窯」~親子三代で作陶している上野焼窯元~
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