なんなんでしょうね?親子って・・・
松尾文夫の顔を吉将は継ぐ気があるのか?
義父の生前、義母と私でこの話題について何度も話したことを思い出します。
父がまだ元気だったころ、それでもやはり人形と向き合える時間は明らかに短くなっていて
これから年老いていく父に代わり、文夫の人形の顔を誰が描くのか?
家のなかでも、長い間「答え」が出ませんでした。
「吉将は、お父さんの顔を描く気があるのか?」
本当に、何度も何度も母に聞かれましたね・・・
なんしか主人は描かなかったです、父の生きている間、ほとんど父の人形の顔を。
父もまた、「描け」とはもちろん言わなかったですし・・・
「お父さんが元気なうちに、教えてもらっとけば?」
「お父さんの顔の練習は?」
周りから何度も何度も言われるの、主人きっとうっとうしかったでしょうね。
「お母さん、もうね、コレはお父さんと吉将さん二人がいっぺんキチンと腹を割って話し合うのが一番いいと思いますよ。」
「・・・いやぁ、それはせんやろう。絶対せん。せんせん。ミエさんからヨシマサに聞いてみて!それとなぁく言ってみて!」
「周りがなんぼゆっても聞かんのは、お義母さんが一番よぉ知ってるでしょうに・・・」
これ、去年、主人が描いた顔です。
身内を褒めるのもなんですが、いい顔だなぁと思います。
「博多人形みたいですね。」は、女性にとって最上級の褒め言葉だと、私は思っています。
義父が亡くなって、会えなくなってから、主人は文夫の顔ときちんと向き合いはじめました。
「こんなんやったら、生きてるうちにもっといろいろ聞いとけばよかった!Σ(゚Д゚)」
そうぼやく主人。
もぉー。ホントに・・・。なんなんでしょうね?親子って・・・(笑)