はじめまして、博多人形師 松尾吉将です。
ブログ「博多人形屋のヨメ便り」をご覧の皆さまへ
はじめまして、私は博多人形師 松尾吉将と申します。
今日は、8月2日。
「は(8)かた に(2)んぎょう」
そう、今日は博多人形商工業協同組合が定めた、「博多人形の日」なのです。
この記念すべき博多人形の日に、妻のほうより私に「ブログ書いてみない?」と提案がありました。
「自分の好きな人形のことでも、なんでもいいから」と。
好きな人形・・・、そう言われて思い浮かべた人形は、父 松尾文夫が所蔵していた
ある人形、尊敬すべき先人の遺した人形でした。
古野泰助(ふるの たいすけ)作 「若武者」
古野先生は、雅号「一春」の名で制作されていました。
五月のブログ向きの題材でしょうか?
しかし、私は、今日の「博多人形の日」に、ぜひともこの博多人形の逸品を紹介したいのです。
博多人形の制作には、自分のイメージを形にする彫塑(ちょうそ)的な力と、緻密な彩色をほどこす絵画的な力の両方が必要だと思うのですが、この「若武者」は、造形も彩色も冴えわたり、私の中では、まるで伊藤彦造が描く武者が、挿絵の中から飛び出してきたかのようなイメージです。
非常に緻密でありながら、立体的で力強い存在感があります。
もう一点は、同じ古野一春氏の作、「江戸歌舞伎」。
これもすばらしい!!
形のまとまり、表現力、・・・3Dプリンタで歌舞伎役者を作り上げようと、このダイナミックな感じは出せないのではないかと思います。
以上、2作品。支離滅裂ではありましたが、私の好きな博多人形を紹介させていただきました。
なかなか思っていることを文章にするのは難しいですね。
嫁はすごいなと改めて感じました。
博多人形師 松尾吉将
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みなさま、ごきげんよう。(*^-^*)
博多人形屋のヨメでございます。
今日のブログは、主人が書いてくれました。
主人は、パソコンを扱うのが苦手ですので、今日のために手書きで文章を書いてくれました。
その文章を私が入力させていただきました。
マウスをクリックすることも、キーボードを打つことも、いつも「苦手、苦手、できん、できん」と申している主人ですが、
ヘラと筆だけで私たち家族を支えてくれる姿はとても頼もしいです。
博多人形師は、それでいいと思います。
それが一番かっこいいと思います。
今日のブログのために、主人と一緒に、古野先生をはじめ名作の数々を改めて見直し、自分たちの仕事はまだまだ未熟で先が長いなぁと痛感するとともに、パワーもたくさんたくさん頂きました!
そして、こんなに素晴らしい人形たちに囲まれて育った主人が、ほんの少しうらやましくも思えたり。(#^^#)
皆さまも、もしお気に入りの博多人形がおそばにありましたら、今日一日、どうぞ、そのお人形と対話してみてください。
そして、もし、まだお気に入りの博多人形をお持ちでない方は、ぜひこちらのブログやFacebookページで松尾吉将の仕事をのぞいてみてください。
皆さまが、博多人形と一緒にステキな一日が過ごせますように。
博多人形屋のヨメより
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