水戸黄門と松葉の思い出

 

10月になりました。10月1日は「更衣(こうい)」つまり衣替えですね。

めっきり秋らしくなり、着物で過ごしやすい季節になりました。

 

先日、衣裳の勉強を兼ねて映画を観てまいりました。

なんとなく着物の気分でしたので、こちらの装いで。

 

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簪(かんざし)は松葉の形をかたどった黄楊(つげ)のもの。

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この簪には、義父との思い出があります。

 

 

一度だけ、義父 松尾文夫と主人と三人で旅行をしたことがあります。

行先は、京都太秦(うずまさ)。

 

義父は時代劇の「水戸黄門」の撮影に何度か協力したことがあるのですが、そのうちの1度に私を同行させてくれました。

 

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京都の太秦(うずまさ)は、学生のときに何度も着付けのお稽古に通っていたので

なんとも懐かしく思ったことを覚えています。

 

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たくさんのカメラの前で、面相描きをする義父。

 

面相のシーンは、役者さんでは描けないので本人が撮影に協力してくださいとのことでした。

 

 

余談ですが、ドラマの中で面相をするのが若い女性の役だったため手元のアップが義父の手では不自然ではないかということで、ヨメに来たばかりの私が描いてはどうかということでひと月ほど義父に面相を指導してもらったことがあります。

 

とてもじゃないけど、一朝一夕で描けるはずもなく、結局義父が自ら描くことになったのですがなんだかそれも今となっては、いい思い出です。

 

 

 

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撮影前後の絵の具の用意や片付を主人とともにお手伝いさせていただきました。

 

 

 

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撮影後に出演者の方と記念撮影。

 

 

この後、京都の町でお土産にと先ほどの松葉の簪を買い求めました。

 

一緒に旅することで、松尾の家の一員となったんだなぁ・・・と改めて感じた私。

 

松のモチーフをとても身近に感じ始めたのがこの時です。

 

 

 

おかげさまで、この家にヨメにきて、いろんな経験をさせていただいております。

 

本当に、退屈しない毎日で。(*^-^*)感謝、感謝です。

 

 

 

後日談。

放映日に家族そろって鑑賞会。

 

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悪代官が隠していた「砂金」が、義父の人形の中からサラサラサラ・・・

 

家族一同「よかねぇ~!うちのも入っとらんやろうか?(笑)」

夢のようでした。(^_-)-☆

 

 

 

 

 

 

 

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